7月7日、ズズを連れて、スイミングスクールの体験レッスンに行ってきた。
めずらしく、ズズが「やってみたい」と言った。
行きの車の中でも、「泳げるようになったら、ままちゃんに教えてあげるよ。」とご機嫌だった。
が!!ロッカーの前に、小学生の子がどんどん集まってくると、表情が変わった。
ほっぺたのところが、ピクピクしている・・・
「男の子のロッカーだから、ズズ、1人で着替えられるよね?」
「・・・」
返事がない。
「ままちゃん、着替えさせて・・・」
「行きたくなぁい・・・」
「帰る・・・」
「もういい・・・」
”う、わぁ!!始まった!!”
そう、ズズは、土壇場で尻込みをする必殺技を持っている。
”マジかよ。”と思いつつ、無理やりプールに突っ込むわけにもいかない。
”あんなに楽しみにしてたんだから、本当はやりたいはずだ。”
ぱにゅは、自分の心に何度も言い聞かせた。
”じゃぁ、何が嫌なんだろう?”
初めての場所、初めての人たち、それも遅めの時間だったので小学生が多い、
みんな楽しそうに話してる、自分だけ知らない子、
ままちゃんは中に一緒に来ない?、知らない先生・・・
そりゃぁ、心配になるぞ。
そうだ、そうだ。
「知ってる子、いないから寂しい?」と言うと、ズズがうなづく。
「毎週、来るようになったら、お友達、できると思うよ。」
「大きいお兄ちゃんたちがいっぱいだね。びっくりしちゃった?」これまた、ズズがうなづく。
「同じくらいの子もいるよ。一緒のグループは、ズズと同じくらいの子だよ。」
「泳げないから心配?」これも、ズズはうなづく。
「泳げない子は、ちゃんと、足がつくところで練習するんだよ。」
「ねぇ、プール、見るだけみようよ。」と、言ってみた。
「嫌だったら、帰ってきていい?」ズズが、ちょっとだけ、その気になった。
でも!!プールサイドでは、準備体操が始まっていた。さすが、小学生は迫力がある。
「いやだぁ!!」
ふぅ〜・・・やり直しだぁ・・・
「ズズ、向こうの方、みてごらん。ズズと同じくらいの子、いっぱいいるよ。」
「どこに?」ぱにゅにしがみついたズズが、チロ見した。
”よっしゃぁ!”
ところが、先生が4人くらい、寄って来たら、またもや・・・
ふぅ〜・・・もう一度・・・
でも、ズズはがんばった。
泣きながら、先生と手をつないで、プールサイドへ出て行った。
ぱにゅは、はらはらしながら、見学場所から見ていた。
15分くらいで、ニコニコの大はしゃぎに・・・
1時間のレッスンが終わったあとのズズときたら・・・
「楽しかった!!来週も来る!」
その言葉を信じて、入会手続きをしてきた。
そうそう、プールが嫌なわけじゃないんだ。
「自分の知っている何か」と「目の前にある何か」が、ちょっと違って、不安になってるだけなんだ。
ブチ切れて、連れて帰ってこなくて良かった。
帰りの車の中の会話は・・・
「ねぇ、ズズ、来週は、1人で着替えられる?」
「えぇ〜?わかんない」
え??そうなの??